2015年9月30日水曜日

WUGらしさってなんだろうね

先日やっと9か月ぶりの更新を果たしましたが、それからまた数日たたないうちに更新するネタが出来ました。劇場版『Wake Up, Girls!青春の影』を公開初日に見てきました。初日なのでもちろん、舞台挨拶付きです。兄とは別々に発券したのですが、図らずも席が前後になっていました。劇場内はほぼ満席でしたが、9割方男性ファンでした。ライブの時も痛感したのですが(そういえば8月にWUGの2ndツアー仙台公演に参戦しました。ブログ書けばよかった)、WUGは女性ファンが少ない気がします。過去にラブライブやアイマスの映画を見た時は、男女比にそこまで激しい差を感じなかったのですが。なんでですかね。

『Wake Up, Girls!』はOrdet×タツノコプロ制作のアニメです。
2014年1月10日に劇場アニメ『 Wake Up, Girls!七人のアイドル』が放映され、その公開と同時にテレビアニメシリーズ『Wake Up, Girls!』が放送開始しました。この企画はもともと東日本大震災を受けた東北復興の一環として始まり、素人の女の子の中からオーディションで声優を選び、彼女たちの名前や個性を投影してアニメキャラクターが描かれました。だから声を当ててる女の子たちももちろんかわいいです。そして彼女たち自身も、声優であると同時に、Wake Up, Girls!というアイドルなのです。つまりこれは現実とハイパーリンクしたアニメ作品であるといえます。この現実とハイパーリンクするというのがWUGの醍醐味でもあります。アニメが終了したあとも、全国ツアーやラジオ番組など精力的に活動してきたWUGメンバー。最初はバラバラだったみんなも、メキメキ実力をつけ、そしてユニットとしての団結力も高まってきました。私自身、それは8月のライブを見に行って感じました。そして今回の劇場版前編は、アニメが終了した後も活動を続けてきたリアルなWUGの成長した姿を踏まえて制作されています。最初の劇場版からずっと応援してきたわたしたちワグナーにとっては、これ以上ないくらい嬉しいご褒美のような、そんな作品になりました。

テレビアニメの時は作画崩壊の誹謗中傷が多く、ファンとしてもつらかった記憶がありますが、今回の劇場版はもうめちゃくちゃ作画が綺麗です。やっぱり映画だと時間もお金もある分クオリティが上がるし、当たり前のことかもしれないのですが、それでもやっぱり綺麗でした。ネタバレしないで感想を書くのが難しいのですが、タチアガレをみんなで歌をくちずさむシーンが、本当に綺麗で涙が止まりませんでした。そしてエンドロールで流れる今回の主題歌「少女交響曲」、最高です。公開前から何度も聴いた曲なのに、映画を見た後だと歌詞の重みがまったく違うので、ボロボロ泣いてしまいました。あとWUGだけではなく周囲の大人もまんべんなく掘り下げていることで、飽きさせない作りにもさせてあります。パンフレットの中でヤマカンさんが「不特定多数ではなく、ワグナーのお客さんに響くようなものを、クローズドな空間で楽しんでもらう確実な方法としての映画」と話していましたが、この映画の丁寧さなら新規のアニメファンでも十分に楽しめそうだなあと思いました。ストーリーうんぬんという意味ではなくて、この映画でWUGの魅力に気が付いてくれる人は絶対にいるんじゃないかなっていう、そういう意味においてです。内容に触れないで書くと、こんなもんかなあ。

劇場を出ると、早速後編のキービジュアルが公開されていました。めっちゃくちゃかわいかったです。そして背景のイルミネーション、多分仙台の恒例行事光のページェントだと思うんですよね。違かったら恥ずかしいけど。でも12月だし、ちょうど光のページェントの時期だし、そうだと思うんだけど。とにかく早く後編が見たいです。おわり。

2015年9月23日水曜日

久々の更新がこれでいいのかな

久し振りに筆をとりました(とってない)。
最後の投稿が劇場版アイカツで止まっていたのですが、今回は現時点でのアイカツ最新話について、思うところをまとめておきたいと思います。
普段はアイカツが大好きで、このブログでも好意的な意見しか書いたことが無かったのですが、今回は少し自分の中で引っかかったことを書いてみるつもりです。こういうの現実で話すと「女児アニメに何ムキになってるの......」と思われる恐れがあるからです(話す相手も特にいない)。

問題の最新話は第151話 「ステージの光」です。 
現在、アイカツアニメ内では「大スターライト学園祭」というイベントが開催中で、すでにトライスターやポワポワプリリンといった主要アイドルたちは自分たちのステージを終えていました。どのアイドルもとてもいいステージで、この時点で私の中ではポワポワプリリン、トライスター、バニラチリペッパーの順で評価していました(これアイカツ見てない人に向けて書くのめちゃくちゃ恥ずかしいグループ名だなと今痛感しています)。

残すところは現シリーズ主人公のあかりちゃん、スミレちゃん、ひなきちゃんのグループ「ルミナス」、そして前シリーズ主人公のいちご、あおい、蘭のグループ「ソレイユ」です。この2グループの実力差は歴然。そもそも積み重ねてきた年数が違います。実力で言えばいちごたちソレイユの圧勝ですが、それをどこまでルミナスが追いかけることが出来るか。ここに重点を置いて、この151話まで丁寧に特訓の描写を描いてきました。そして151話で、あかりちゃんが成長した姿を見せてくれます。96,97話でいちごがあかりちゃんに話してくれた「星は見えないけど昼間も輝いていて、頑張っている時自分には分からなくても、確かにちょっとずつ成長しているんだよ」という話を、あかりちゃん自身がスミレとひなきに話すシーンです。あかりちゃん、成長したなあと思わず泣いてしまいました。ずれていたスペシャルアピールも猛特訓のおかげでぴったり揃うようになり、これはひょっとするとソレイユに勝てるのでは、とそんな期待すら抱かせてくれるほどでした。

それがリルビーリルビーてなんだよ!!!!!!!!!!!(リルビーリルビーはライブで使用した楽曲です、聞いてみてほしいです、私はアイカツで久しぶりの糞曲だと感じました)(失礼)
正直ネットだと高評価なんですけど.......リルビーリルビーでトライスターに勝てたとお前らほんとに言えるか???ここは素直にOP踊ればよくないか???ライブ映像も使いまわしだぞ???
私には正直、スタッフがわざと手を抜いたとしか思えないライブ映像でした........。
前回使ったライブ映像の背景変えたくらいしか変化は気付けませんでした。
その分、ソレイユのダイヤモンドハッピーの力の入れ具合といったら、すごかったです。カメラワークもヌルヌル動いて、出だしからオーラが溢れていました。これはソレイユ優勝で間違いない、その確信を改めて強くしてくれるライブでした。
最終的な順位は1位ソレイユ、2位ルミナス、3位トライスター、4位ぽわぽわプリリン、5位バニラチリペッパーでした。

どうしてOPを踊らなかったのか?そしてライブ映像も前回と大差ない、ほぼ使い回しの映像にしたのか?これについて自分なりに考えてみると、理由はひとつしか思いつきませんでした。ルミナスがソレイユに「負けた」とハッキリ印象づけるため、これしか理由は無いのです。あのライブを比べたら、確実にルミナスがソレイユに負けたと分かります。でも、全体の順位で見てみた時、あのライブで果たしてトライスター、ポワポワプリリンに勝てたのかと聞かれると、それはちょっと素直に頷くことはできないのではないでしょうか。
ルミナスがソレイユに勝てないのは当たり前で、わざわざ手を抜くことはないと思います。全力でぶつかって、それでもなおソレイユには届かない、そういう本気のライブをぶつけてほしかったです。それでこそ、いちご達の強キャラ感が強調できると思うし、それなら2位という結果も納得できます。ブランクがあったとはいえ、長年アイカツ界の頂点に君臨していた美月さんやそのほかの先輩を蹴散らして2位になるのは、あのライブではあまりに説得力が足りないと、私はそう感じました。

こういう声へのカバーとして、投票方法が最終日にまとめて投票する方式だから最終日にライブをしたルミナスが有利だったという設定も挙げられていましたが、それもやっぱり後付けの理由に感じます。せっかく丁寧に特訓の描写もしたのだから、ライブでその成果をいかんなく発揮してほしかった、そう思ってしまいました。 でもあかりちゃんたちに罪はないですし、努力した結果が2位というちゃんと目に見える形で報われるのは、アイカツのいいところだと思います。

でもやっぱりな~~~OPのヌルヌルしたダンス、踊ってほしかったな~~~~~。
それぞれの好みかもしれませんが、あんなに特訓したのにあんな簡単な振付で2位って、そりゃがっかりするよ。
今回初めて否定的な感想を書いてしまいましたが、大スターライト学園祭はとっても楽しませてもらったし、これからのあかりちゃんたちへの期待もさらに大きくなりました。
来週のアイカツも楽しみにしています。勉強しろよ。おわり。

2014年12月16日火曜日

憧れのSHINING LINE

日曜日に劇場版アイカツ!を見てきました。
本当は一人で行きたかったのですが、お兄ちゃんに懇願されて二人で行ってきました。朝8時20分と早い時間帯にも関わらず、たくさんの女の子とお母さんの親子連れが並んでいて、ここで既に謎の涙が流れてきました。意味が分かりません。隣を見たらお兄ちゃんも泣いていました。気持ちの悪い兄妹です。
せっかく来たので、作中でお馴染みのブレインサンダーとポップンポップコーンのアイカツセットを注文してみました。普段は映画館で飲食することはあまり好きではないのですが、今回は特別です。店員さんに「ブレインサンダーとポップンポップコーン」と恥ずかしながらもきちんとフルネームで注文すると、「お飲み物は何に致しますか」と返してきたので驚きました。今ブレインサンダーつっただろ、もう一回言わせる気か思いましたが、ブレインサンダーという架空の飲み物があるはずもなく、ブレインサンダーをイメージしたボトルに好きな飲み物を入れてくれるということでした。ごめんな店員。とにかくこれで準備万端です。
シアター内は当たり前ですが親子連れで埋まっていて、G列12とかいうド真ん中の席でお兄ちゃんと座るのが恥ずかしくなりました。しかしいざ始まると、周りの目など気にする余裕もないぐらい見入ってしまい、ほぼ2時間ニヤニヤするか号泣するかしていました。前置きでこれだけ長くなるのは予想外でしたが、そろそろ本編について触れて行こうと思います。


開始即スターライト学園の定期ライブが始まり、スクリーンいっぱいに映し出されたみんなを見ていきなり号泣しました。テレビでも最近のライブシーンは本当に綺麗で感動していたのですが、映画はさらにクオリティが高くなっています。途中からあかりちゃんも登場し、大興奮でした。目の前の幼女先輩が、いちごたちの真似して踊っているのを見てまた涙が出ました。ライブが終了すると、いよいよ学園長からいちご達にいちごの単独ライブを打診されます。題して「大スター宮いちご祭り」。いいネーミングセンスだ。さすがアメリカ帰りです。記者会見で「見た人の明日が少しでも素敵になるようなライブにしたい」と意気込みを語るいちご。そしてみんなは大スター宮いちご祭りに向けて、それぞれ準備や特訓を始めます。どのシーンもみんなかわいすぎて終始ニヤニヤが止まりませんでしたが、一番はやっぱり電卓をポチポチ打つユリカ様ですかね。数学が得意なことを葵に見透かされていたユリカは経理を任されたのですが、メガネをかけて電卓をはじくユリカ様は最高にかわいかったです。また、ライブの新曲をシンガーソングライターのかのんさんに依頼する際、久しぶりにソレイユの三人で野外ライブをするのですが、にやにやと同時に涙があふれて止まりませんでした。やっぱりソレイユいいなあ。葵ねえさんの流し目が印象的でした。このライブに感動したかのんさんは、いちごのために新曲を作ることを約束してくれます。この新曲の『輝きのエチュード』がすんごい、本当に、めちゃくちゃいい歌でした。歌詞もいちごの気持ちがしっかり投影されています。
ところが同時に、悲しい出来事も起きます。いちごが美月にライブの出演依頼をするのですが、「このライブが成功したらいちごはわたしを抜いてトップアイドルになる。いちごがトップアイドルの座に君臨したらわたしはもう思い残すことは無い」と引退宣言を告げるのです。美月にあこがれてアイドルになったいちごにとって、これは本当に衝撃的な発言でした。でもだからこそこのライブを最高にしたいと、気持ちを新たにしてライブ当日を迎えます。
ライブ一曲目は『アイドル活動』ロックバージョン。続いてソレイユで『ダイヤモンドハッピー』。ソレイユにおとめちゃんが加わり『ハッピークレッシェンド』。また、セイラちゃんと久しぶりのツウィングスで『フレンド』。こうしてみると、アイカツは本当に楽曲に恵まれているなと感じます。どの曲も最高すぎて、一番好きな曲が選べません。最後はエンジェリーシュガーの新作プレミアムドレスを着て、『輝きのエチュード』を歌いました。鳴り止まないアンコールに出てきたのは、あかりと美月。最後に三人で『Let'sアイカツ!』を踊りました。美月にあこがれてアイドルになったいちご、そしていちごに憧れてアイドルになったあかり。三世代そろってのライブは、本当に感動的でした。
ライブが終わったあと、アイカツランキングの順位は不動の一位だった美月さんが陥落し、見事いちごが一位となりました。いちごのライブに心を動かされた美月さんは引退宣言を撤回し、「気を抜いたらすぐ抜いちゃうよ」とアイドル活動を続けることを約束します。そしていちごはあかりに自分のマイクを手渡し、「ここまでおいで!」と激励。美月さんからいちご、いちごからあかりへとバトンが受け渡される瞬間でした。アイドルへのあこがれは世代を超える力になる。アイドルってやっぱりすごいです!

本当に大満足の出来で、批判するところが何もないです。女児向けアニメですし、考察するところも特にないので、ただただニヤニヤして号泣して楽しませてもらいました。ひとつだけ、引っかかりがあるとすれば、美月さんが引退宣言するかなあ、というところは疑問に思いました。かつてダブルエムとして美月とコンビを組んでいたみくるちゃんは、 ガーデニング大会のため一度アイカツを辞めるとき、「次は美月を超えるためにアイカツしたい」とライバル宣言をしていました。その夢を壊すようなことを、美月さんがするかなあ、と思ったのですが、一人でずっと長い間アイドル界のトップに君臨していた美月さんにとって、いちごにそろそろ世代交代する時だと思っていたのかもしれません。そんな美月さんの心を動かすライブが出来たいちごは、本当にトップアイドルになったんだと思います。スターライト学園入学時からずっと見守ってきた一視聴者として、そのことを本当に嬉しく思います。そして最後に、映画第二弾!?というさらに嬉しい発表もありました。これからも、陰ながらアイカツ!をずっと応援していたいです。さすがに筐体ゲームに手を出すのはやめておきます。

また長くなってしまいました。次は何について書こうかな。だいぶ前にジャイアントロボ 地球が静止する日を見たので、それの感想考察でも書こうかな。おわり。

2014年11月15日土曜日

人の不幸を食い物にするなんて、いただけません!

映画「ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ」見てきました。
結論から言うと、最高傑作でした。
大学の友人と3人で行ったのですが、大号泣してしまい、ただでさえ幼女たちの中で異質な存在だったのに、最後の方は隣の女児にもなんだこいつ的視線を浴びてしまいました。でも、そんな視線を浴びても涙を抑えることが出来ないくらい、本当に素晴らしい作品でした。
このブログ読んでいる人でプリキュア見ている人はいないと思うので、思う存分ネタバレしつつ感想や考察を書いていこうと思います。

今回のこの映画のテーマはずばり、「プリキュアは本当にみんなを幸せにすることが出来るのか?」です。
今回のゲストキャラ・つむぎちゃんは突然足が動かなくなる難病によりバレエを踊ることが出来なくなってしまい、その現実から逃げたいという願いにより、幻影帝国幹部ブラックファングが作り上げた虚構の世界である人形の国に閉じこもります。そんな世界からつむぎちゃんを助けようとするラブリーに、「 簡単に助けるなんて言わないで!」と言ってしまうつむぎちゃん。ここでラブリーが大きな壁にぶつかります。それが今回のテーマである、「プリキュアは本当にみんなを幸せにすることができるのか?自分の力ではどうしようもない不幸に苦しむ人を救えるのか?」という問題です。

今まで「助けてあげる!ハピネス注入!」と簡単に言ってきたラブリー。それは決して悪い事ではありません。ラブリーは本当に、みんなを助けたい、みんなにハピネスを届けてあげたいという思いでプリキュアをやってきました。それはきっと、歴代のどのプリキュアも思ってきたことです。でも、プリキュアにも出来ないことはあります。つむぎちゃんのような難病を治すことは、いくらプリキュアでも出来ないことです。この問題に、ラブリーは真正面からぶつかって、プリキュアらしい答えを出しました。

つむぎちゃんに、事情を知らずに簡単に「助けてあげる」と言ったことを素直に謝り、でもその上で、つむぎちゃんに幸せになってもらうことをあきらめたくない、何とかしたい、と泣きながら訴えました。 私もここで思い切り泣いてしまいました。この台詞はラブリーが言ったからこそ、ここまで胸に響くのだと思います。つむぎちゃんに真正面から拒まれて、どうすればいいのか分からなくなり挫折し、それでもヒメやゆうゆうやいおなちゃんに励まされ、悩んで悩んで、悩みぬいて涙ながらに出した答えだから、私たち視聴者やつむぎちゃんの心に響いたのだと思います。テレビシリーズではちょっとキャラが弱い、と言われていたラブリーでしたが、この映画ではラブリーのラブリーらしさがしっかり描かれていると感じた瞬間でした。

後半は終始泣いていたのですが、特に泣いたのがジーク達人形がブラックファングに特攻する場面です。「つむぎにはなんてことない事かもしれないけど、僕達にとってはこの上ない幸せだった」と言ってジークが消えてしまった時、号泣してしまいました。家に帰ったらすぐ昔大切にしてたおもちゃや人形をひっぱりだして、ありがとうって言わなきゃ!と思いました。もしかしたら大人の方がこのシーンは心に響くのかもしれません。
そして映画ではお馴染みとなってきた、ミラクルライトによる応援。劇場で実際に子供たちがミラクルライトを振って応援し、それによってプリキュアにパワーが宿って敵を倒す、というのが今までの恒例でした。しかし、今回はこのミラクルライトが効かないのです。ブラックファングの操る不幸の糸により、そのパワーが阻まれてしまうのだとか。でも、つむぎちゃんが心の底からラブリーを応援した時、不幸の糸が幸せの糸に変わり、ラブリーがスーパーハピネスラブリーと変身します。これは新しい演出でした。ただ、子供たちからしたらちょっと不満だったかもしれません。この最終戦闘で流れる挿入歌「勇気が生まれる場所」が、もう本当にいい歌でした。 劇場では泣きながらCD買おうと思いましたが、冷静になってみるとお金が無いのでツタヤでレンタルしようと思います。

長くなってしまいましたが、本当に本当にいい映画でした。作画もすごくよかったし、前作に比べてキャラの描写も丁寧で、ストーリーも申し分ないです。ただ、劇場で見た感想として、子供たちがあまり楽しんでないのかな、という印象は受けました。ふなっしーが出てきたときはあちこちで歓声が上がっていましたが、もしかしたら大人の方が楽しめる内容なのかもしれません。プリキュアを見ていない人でも、この映画には心に響くものがいっぱい詰まっているのではないかと思います。ハピネス注入!って簡単に言ってるけど、現実問題うまくいかないことや、どうしようもない不幸もある。でも、それは自分だけじゃなくて、周りのみんなも同じで、それでも支えてくれたりそばにいてくれる誰かは必ずいるから、幸せになることをあきらめないで頑張ろう。みたいな。そんな感じのエールを感じました。ここにきて語彙力の無さ、文章能力の低さが露呈してしまいました。でもとにかく、本当に本当にいい映画だったと思います!

そういえば、こないだファイナルと言っていたはずのプリキュアオールスターまたやるらしいです。ファイナルじゃないじゃん!と文句言いながらも、多分見に行くと思います。次はダンスや歌が主体ということで、映画館でヌルヌル動く3D映像を楽しみにしています。来月はアイカツもあるし忙しくなってきたぞ。また映画館で異質な存在になりそうです。おわり。


2014年11月3日月曜日

帰ってきたら、おかえりなさいと言ってあげるわ。

先日、東京国際映画祭「庵野秀明の世界」に行ってきました。
これまでのテレビアニメ・劇場公開作品に加え、学生時代に自主制作した貴重な短編・CM・PV等を含めた約50作品もの大型特集上映となりました。
個人的にはジャイアントロボや王立宇宙軍など、他にもたくさん見たいものはあったのですが、時間とお金の都合上トップをねらえ!だけ見てきました。やばかったです。見に来て本当によかったと思いました。

トップをねらえ!は1988年、ガイナックスにより1話30分のOVAとして製作されたSFロボットアニメです。監督はもちろん庵野秀明、原作脚本岡田斗司夫、キャラクター原案美樹本晴彦など錚々たるメンツです。そうそうたるってこの漢字でいいのかな。とにかくすごいメンツですよね。
題名から分かる通り、有名映画や昭和アニメのパロディ・オマージュなどのネタが序盤から詰め込まれています。しかし、根底にはしっかりとしたSF設定がされていて、それが全6話の中で上手に構成されています。
特に顕著なのはウラシマエフェクトというSF設定。ノリコはほとんどの時間を宇宙空間での戦闘に費やすため、地球に残る人々とどんどん年齢が離れて行ってしまいます。一番の親友だったキミコは一児の母になっているし、一緒に闘っていたカズミお姉さまとも最終話では15年の差が出来てしまいます。大切な人を守るために闘っているのに、大切な人と同じ時間を過ごすことが出来ない。この描写が非常にリアルで残酷です。最終話では、ガンバスターの縮潰炉を起爆装置にするため、ノリコとカズミがブラックホールに出撃するのですが、二人が地球に戻る頃には12000年の歳月が流れることになります。たまらずユングが追いかけてきて二人を引き留めるのですが、ノリコは「でも…みんなは同じ時をすごせるわ」、カズミは「さよならは言わないわ」と出撃を決意。ここでボロボロ泣いてしまいました。この時のユングの台詞を、今回の題名にしました。トップは名言がありすぎて、どの台詞にするか悩んだのですが、この台詞が一番心に響いたので。
ついにガンバスターは中心部に到達し、起爆装置の爆破に成功します。そして二人は12000年後の地球に戻ってくるのですが、灯りはひとつもなく、二人は人類が滅亡したのだと愕然とします。そんな地球に、ポツリ、ポツリと少しずつ灯りが現れ始めます。浮かび上がってきたのは「オカエリナサイ」の文字。初めてテレビで見た時よりも泣いてしまいました。 そしてここでようやく、今まで白黒で描かれていた6話で初めて、カラーの地球が描かれます。演出がうまいです。
オカエリナサイのイは左右反転なのですが、これは特定の文字文化が衰退してしまい、その時点で解読が困難だったかららしいです。私はユングがロシア人だから間違えちゃったのかと考えていたのですが。何度見てもこのシーンは感動します。スクリーンで見れて本当によかったと思いました。

久しぶりに見たのですが、やっぱりトップ最高!以外の言葉が出ません。語彙力が無いのが悔しいです。やっぱりSFものは映画館で見るのとテレビで見るのとでは全く違うなあと改めて痛感しました。機会があれば、また映画館でやってくれたらいいのになあ。
全然違う話になりますが、トップのあとに食べた焼き肉とビールが最高でした。焼き肉食べたい。おわり。

2014年9月10日水曜日

いってみよ~!

夏休みも残りわずかになりました。
東京に行ったり、花火をしたり、なんだかんだでいい夏休みになりました。
東京に行った際にマーニー展にも行ってきました。マーニーの部屋の再現や絵コンテなどを実際に見ることが出来て、とてもよかったです。次の投稿はマーニーの感想にしようと思っていたのですが、だいぶ日にちもあいてしまったので今回は見送ることにします。でも、とてもいい映画でした。映画館で見たくなるような派手さはないけど、毎年家で必ず見たくなる、わたしにとってはそんな映画になりました。

で、今回は「無責任艦長タイラー」について書こうと思います。
この夏休みにもう一度全話見てみたのですが、何回見てもやっぱり超絶面白かったです。
放送期間は1993年、タツノコプロ制作の全26話です。
無責任艦長タイラーという作品名が、そのままこの作品の魅力と言えると思います。
主人公のジャスティ・ウエキ・タイラーはとにかく自由でお気楽なやつです。「楽がしたいから」という理由で軍隊に入って、駆逐艦そよかぜの「無責任艦長」となります。基本的には無責任だけど、でも彼には彼なりの信念のようなものがあると思います。それが顕著に表れたのが、23話「宇宙で一番長い日」です。どの話も好きですが、個人的に一番好きなのは23話だったりします。宿敵ラアルゴン帝国との一騎打ち、誰もが激しい戦闘を覚悟していましたが、タイラーの取った行動は「敬礼」でした。緊迫したあの状況で、敬礼する人間はタイラーしかいないと思います。戦争は「両軍勝利」、一人の犠牲者も出さずに戦争を終わらせました。ただ無責任なだけではないからこそ、あの個性の強いそよかぜクルーもタイラーについていくのだなと痛感した話でした。
基本的にはギャグなのですが、だからこそ時折出るタイラーの一言にはっとさせられたりもします。 一番有名なのは、「しっかりしてないと、人生に逆襲されちゃうよ。」という台詞だと思います。タイラーは無責任、自由奔放に生きてきたはずなのに、いつの間にかハナー提督の最期をみとることすら出来なくなっていました。まさに、自分が人生に逆襲されはじめていることに気付いたのだと思います。これはユリコさんに向けてはなった台詞なのですが、タイラー自身に言い聞かせているように見えました。この後タイラーは、自分がいつのまにか自分のやりたいようにやれていなかったことに気付き、軍をやめることを決意します。最終回で、「自分の好きなことを好きなようにやる!」という台詞もあるのですが、まさにタイラーそのものを表しているなと思いました。一度きりの人生、自分の好きなことを好きなようにやりたいものです。
最終話目前にして軍をやめたタイラー、どう終わるんだろう?と思っていましたが、最終回はまさに「無責任艦長タイラー」にふさわしい終わり方でした。最終話が23話の次に好きかもしれません。散々ネタバレしたけれど、最終話については触れないでおこうと思います。でもあの最後までハチャメチャな感じ、大好きです。

長くなってしまいました。とにかくOPから次回予告まで、タイラーの全部が大好きでした。こんな作品にはもう二度と出会えないと思います。いつか絶対ブルーレイボックス買うぞ。終わり。

2014年8月3日日曜日

インダストリアの弾も当たることがあるのね

最後のテストが終わりました。いよいよ大学生活二年目の夏休みです。
今のところこれといった予定はありませんが、それでもやっぱりわくわくします。
そういえば来週マーニー見に行く予定がありました。わくわくです。去年の風立ちぬは3回も映画館に行って見ました。今年は何回行くのかな。映画がよかったっていうのもありますが、ただ単純に映画館の雰囲気が大好きなので、今年の夏は出来たら映画館にたくさん通いたいと思います。お金が無いなあ。

話がそれました。今日は未来少年コナンについてまとめようと思います。
なんでコナンかというと、我が家では夏になるとコナンを借りてくるのが恒例行事だからです。理由はそれだけです。眠いしサクサク書いていきます。
放送期間は1978年4月~10月、あの宮崎駿の記念すべき第一回監督作品のNHKアニメです。
このアニメの凄いところ、たくさんあるのですが、一番はやはり”濃密さ”という点にあると思います。
全26話のこの作品は、無駄な話がひとつもありません。それでいて尺が足りていないわけではなく、最終回はすっきり終わって、爽やかな満足感を与えてくれます。26話(2クール)アニメで一番出来が良い作品は?と聞かれたら、迷わずコナンと答えます。他に2クールアニメだとナデシコとかタイラーが思い浮かぶのですが、完成度という点だとコナンには遠く及ばないです。ナデシコなんて最後丸投げだし。これがもし、2クールアニメで一番好きな作品は?だったらめちゃくちゃ悩みます。劇場版でも結局丸投げしたけど、そんなナデシコが大好きだし。タイラーも大好きだし。2クールで好きなアニメ他にもたくさんあるし。一番は決められません。
またそれてしまいました。とにかく、決して派手さはないのですが、SF、アクション、冒険、ラブロマンス、それらがぎゅっと詰まったまさに王道を行くアニメだと思います。

ビバップの時も書きましたが、やはりアニメは初回が肝心だと思います。初回で世界観や設定を視聴者に出来るだけ提示して、その上で視聴者を引き付ける作品の魅力を描く。本当に難しいことです。その点で言うとコナンの初回はまさに、アニメのお手本のような初回だと思います。冒頭でさらっと世界観を提示して、そしてコナンが本当によく動きます。リアルに動くとかいうことではなくて、魅力的に、躍動的に動くんです。風のように早く駆け、何十メートルの高さから飛び降りても足がジ~ンとしびれるだけ、そんなコナンの主人公的強さにあっというまに夢中になってしまいます。
コナンのその無敵とも言える強さの原動力は、ラナにあります。ラナに会いたい!ラナを助けなくちゃ!とコナンが強く思えば思うだけ、人間離れした身体能力がアニメーションとなって鮮やかに動きます。それを見るのが毎回気持ちよかったです。
もちろん、主人公のコナンだけでなく、どの登場人物もみんな魅力的です。私が一番好きなのはモンスリーちゃんです。もとは敵役なのですが、コナンと関わるうちに考え方が変わり、コナンの良き理解者にまでなってくれます。あと「ばかね!」っていう口癖がかわいい。

過去の名作を振り返るのも楽しいですが、今期もなかなか面白いアニメが多いです。
モモキュンソードには確実に毎週お世話になっています。
新旧とわず、いろんなアニメを見て楽しい夏にしたいです。おわり。