2014年7月19日土曜日

千も万もの仮面をつけ、千も万もの人生を生きる

テスト期間が近づいてきました。これが終われば夏休みです。
去年の夏はバイトで7連勤を2回した苦い記憶があります。親に内緒でこっそり一人でサンライズフェスティバルにも行きました。日帰りでディズニーランドにも行きました。意外と満喫していたかもしれません。今年の夏はどうなるのかまだ未定ですが、 去年より楽しい夏になればいいなと思います。テスト勉強で記憶が飛んでしまう前に、以前から見ていた「ガラスの仮面」についてまとめておこうと思います。

放送期間は2004年~2005年、東京ムービー制作の全51話です。
紅天女編までを原作に忠実に再現し、最後はアニメ独自の解釈で”一応”終了しました。
原作は言わずと知れた未完の名作ですが、実は読んだことがありませんでした。51話と長いこともあり、試しに見てみて面白くなかったら漫画だけ読もうと、軽い気持ちで見たら衝撃を受けました。1話が体感10分ぐらいで終わってしまうんです。気が付いたらEDが流れていて、気が付いたらDVD1巻分見終わっている。毎週2巻ずつ借りるのが習慣になり、あっという間に51話見てしまいました。
51話の中で、マヤはたくさんのお芝居をするのですが、一番印象に残ったのは「ふたりの王女」です。
主人公の北島マヤは、お芝居だけが取り柄の地味で目立たない女の子ですが、役の心さえつかめば人格まで変えてしまうことが出来る、まさに天才女優です。対してライバルの姫川亜弓は、大女優の母の七光りと言われないように、努力に努力を重ねて女優としてゆるぎない地位を確立させました。そんな二人が、お互い全く逆のイメージの役を演じることとなります。マヤは国中の人々から愛される美しい王女アルディス、亜弓さんは幼い頃に貶められ牢屋で暮らす怨念の王女オリゲルドをやることになるのです。しかも、これは紅天女を演じた月島先生の提案です。周囲はこの配役をミスキャストだと非難しますが、この配役で二人の才能はさらに開花しました。この舞台は直接二人が演じ合い、お互いを高め合った舞台ということで、やっぱり思い入れも深いです。

お芝居が中心の話ですが、少女漫画必須の恋愛模様もこの作品の魅力です。マヤは色んな男の子と恋に落ちかけますが、やっぱり運命の人は紫の薔薇の人こと速水さん。自分が紫の薔薇の人だと打ち明けられない速水さん、そうとは知らず速水さんに食って掛かってばかりのマヤを見ているとヤキモキさせられますが、これこそ少女漫画の醍醐味だと思います。「奇跡の人」という舞台で、ヘレン・ケラーを演じる役作りの為に、マヤは別荘(速水さん提供)で目隠しに耳栓をして過ごします。その時速水さんが訪れ、マヤを抱きしめるのですが、そのシーンが全部の話を通して一番ドキドキしました。口移しで薬を飲ませるなど、もっときわどいシーンもあるのですが、やっぱりこのシーンが一番好きです。49巻も続いているのに、この二人はいまだにくっつきません。早くなんとかしてくれ先生。
中盤までのテンポが最高すぎたので、終盤の駆け足具合、尻切れトンボ感はどうしても否めません。原作が未完なのを考えると仕方のないことだと思います。中盤までのワクワク感は、本当に久しぶりの感覚でした。ベルサイユのばら以来のワクワク感でした。二人が女優としてどこまで成長するのか、そして紅天女は誰が演じるのか。こないだブックオフでちらっと漫画を読んでしまったのですが、いまだに決着はついていなくてちょっとほっとしたような残念なような気持ちになりました。50巻が出るのを楽しみにしていようと思います。

最近お兄ちゃんがプリパラの話ばかりしてきます。あまりにうるさいので試しに見てみたら、ダンス映像のすごさにびっくりしました。モーションキャプチャすげえ!って思いました。次書くのはプリパラになるかもしれません。その前にとりあえず、テスト頑張ります。おわり。

2014年7月2日水曜日

MACROSS:THE MUSEUM ver.1.01

石ノ森萬画館に行ってきました。今回は知人と二人です。
石巻駅までは仙台駅前から高速バスで90分ほど、意外と近かったです。駅からは20分ほど歩かなければならないのですが、この道のりが楽しい。マンガロードとよばれる道のあちこちに、009や仮面ライダーなどのモニュメントがたくさんあるからです。きゃあきゃあ言いながらいちいち写真を撮っていたら、30分ほどかかってしまいました。宇宙船をイメージした萬画館の外観は、想像よりもこぢんまりとしていましたが、中は本当に夢いっぱいの石ノ森ワールドでした。でも今回は石ノ森ワールドではなく、マクロス特別展について書きたいと思います。石ノ森先生ごめんなさい。

一階は受付、お土産屋さんとなっており、スロープで3階まで目指します。受付のお姉さんが009風の制服を着ていて、すでに高まってきました。最初のプロローグでは、「龍神沼」にちりばめられた先生のテクニックを分かりやすく解説していました。この作品は先生の「マンガ家入門」にテキストとして紹介された作品であり、まさに漫画家をめざす少年少女のお手本となるようなテクニックが濃縮された作品なのです。ほぼすべてのページになんらかのテクニックが紹介されており、この作品だけで先生の凄さが伝わってきました。研一が追った白い着物の少女の行方をはっきり描かないのに、池に波紋を描くことで読者に想像をふくらまさせるテクニック、素晴らしいです。
二階はいよいよ待ちに待ったマクロス展です。これは「超時空要塞マクロス愛・おぼえていますか」30周年記念として開催され、意外にも東北地方初マクロスイベントになりました。入口に掲げられた「ご挨拶」が2060年6月1日 新統合政府准将からって時点でも~~~!って感じです。演出が憎い。こういう小さい表記にいちいちテンションが上がってしまいます。
ほとんど写真撮影可ということで、大量に写真を撮りました。写真を載せたいのですが、実際に見て感動を味わってほしいので敢えて載せません。ブログに写真を載せる方法がよく分からないわけではないです。撮影禁止のものには「機密上」撮影不可と表示されていました。も~~~!って感じです。演出が憎い。こういう小さい表記にいちいちテンションが(略)
一番の目玉はなんといっても、作中に登場する可変戦闘機「1/1 VF-1Sバルキリー」等身大!しかも実際に乗っていいんです!キューンキューン、キューンキューン、わたしの彼はパイロット~♪が出来るんです!うっかりしていた私は、写真を撮るのに夢中になってそもそも”乗る”という発想が湧きませんでした。さっき乗っていいって知りました。残念で仕方ありません。12時間前に戻って写真撮ってる場合じゃない!乗れ!って自分に言いたいです。悔しい。
その他にも歴代歌姫の衣装、 初期設定資料、歴代戦闘機の模型、ED映像となったミンメイのアルバム、とにかくずっと興奮が抑えられない展示が盛りだくさんでした。終始「ヤック・デ・カルチャー......」状態でした。写真が載せられないのが残念です。本当に東北のマクロスファンには行ってほしい。800円でこれだけ見れるのはありえないです。
お昼ご飯は三階のカフェ「BLUEZONE」で食べました。せっかくなので期間限定メニュー「ランカ・リーライス」を食べました。850円とちょっと高めでしたが、見た目が可愛いのと、展示でテンションがだいぶ振り切れていたのでとてもおいしく感じました。知人の食べた「シェリル特製パスタ」は普通のおばちゃんが作っていましたが、それでもおいしかったです。ポストカードももらえてほくほくでした。
三階にはこの喫茶店の他にライブラリースペースがあります。ここは訳6000冊のマンガと映像作品が自由に楽しめる、 まさに楽園のようなところです。私がこの近くに住んでいたなら週に一度は来ていたと思います。

最後に一階のおみやげ屋さんでおみやげを探しました。でも所持金が残り300円だったので、何も買えませんでした。ミンメイ人形(2,484円)が欲しくてしかたなかったのですが、写真を撮るだけで我慢しました。欲しかったなあ。次行くときはミンメイ人形を買って、バルキリーにも乗ろうと思ったのですが、このマクロス展は今月6日をもって終了するらしいです。絶望的です。またどこかで似たような展示をやってくれることを祈っています。おわり。