2014年6月28日土曜日

マンガのちから

特別展「手塚治虫×石ノ森章太郎マンガのちから」に行ってきました。
三限が休講になったので行ってみたのですが、平日にも関わらず子供連れや老夫婦、やたらでかいメガネをかけたサブカル臭のするカップルなど、館内は結構人でにぎわっていました。
一人で行ったのですが、楽しすぎて一時間半も滞在していました。全然寂しくなかったです。超楽しかったです。サブカル臭カップルがちょっとうらやましかったとか全然思ってないです。でも欲を言えば誰かと一緒に行きたかったです。感動を共有できる友達がいないので、こうしてひっそりとブログにまとめておこうと思います。


展示は4部構成で、二人の幼少期の落書きから直筆原稿、構想ノート、設定資料集、また二人に影響を受けた現代作家によるオマージュ作品集などが展示されていました。
本展で初公開されるものもあり、特に今年3月手塚治虫の引き出しから見つけられた「ふしぎなメルモ」未使用設定画には人が集まっていました。噂には聞いていましたが、大変えっちかったです。それと同時に、手塚先生独特のかわいらしさもあり、ねずみと蛇をこんな風に描けるのは手塚先生だけだろうなと思いました。また、館内のところどころに設置されたスクリーンでは、リボンの騎士やジャングル大帝、サイボーグ009のアニメーション映像も流れていました。リボンの騎士を今まで見たことがなかったのですが、りりしいサファイアにメロメロに惚れてしまい、なんとしても見たいと思いました。レンタルしてるのかなあ。まだ兵庫に住んでいれば、手塚治虫記念館に直行したのですが。早くこのオタクが住むのに適さない街ナンバーワン仙台から出たいものです。
一番衝撃を受けたのが第3部「”ちから”の本質対決」です。ここでは「いのち」「死」「科学」など、テーマごとに2人の作品の直筆原稿が展示されていました。「死」で展示されたブラックジャックの「二度死んだ少年」、初めて読んだのですが今でも思い出すとゾクゾクします。少年の最期の言葉が印象的でした。ブラックジャックは本当に読後感がすごいというか、一話一話考えさせられる話ばかりで、改めて全巻揃えなきゃと強く思いました。
そんな「死」よりも衝撃を受けたのが、「音」と「映画的な表現」の展示です。漫画はいまや単なる娯楽ではなく芸術作品とまで呼ばれるようになりましたが、その表現方法にはどうしても限界があります。それが”音”と”動き”です。 漫画から音が出たり、ましてや絵が動くことはありません。ところが、二人の漫画からは音が聞こえてくるし、絵が動くように見えるのです。特に、石ノ森章太郎の「佐武と市物捕控」の展示は、まるで映画を見ているようでした。漫画の表現方法の幅の広さ、奥の深さを感じました。


今回の展示で改めて、今の漫画の地位を確立した二人の偉大さを思い知りました。レポートの為に行ったのですが、もう一度レポート抜きにしても行きたいと思いました。
そのあとバイトまで3時間余ったので、一人でカラオケに行きました。いつもはDAMなのですが、空いてないと言われてJOYにしてみたら、DAMにはないサイバーフォーミュラOVAの主題歌がそろっていて感動しました。あとナデシコとトップをねらえ!も映像がついてました。今度からJOYにします。おわり。

2014年6月8日日曜日

何万年も昔に、異星人たちの街で流行った、当たり前のラブソング

マクロス初夏の陣2014に行ってきました。
マクロスⅡのBDBOX発売に先駆けたイベントで、マクロスⅡ全六話と愛おぼ、マクロスプラスを23時から30時(!)までぶっとおしで上映するという過酷かつ胸アツな企画でした。クレカ持ってなくてチケット買えなかったのですが、親切なオタクのおかげで参加することができました。大感謝です。
マクロスⅡとマクロスプラスは実は見たことが無かったので、今回めちゃくちゃ楽しみだったのですが、案の定半分くらい寝てしまったので内容をよく覚えていません。めちゃくちゃ反省してます。
眠くておぼろげな記憶の中でも、笠原弘子の歌が最高だったこと、イシュタルがかわいかったこと、マクロスプラスの戦闘シーンの作画がすごかったことは覚えています。
今回のイベントで唯一寝ないでガッツリ見れたのが、最初に上映した「愛・おぼえていますか」。
昨日まで、愛おぼよりもアニメの初代マクロスの方が好きだったのですが、今回のイベントで完全に愛おぼ派となりました。今日は愛おぼについて書こうと思います。

1984年公開、キャッチコピーは「それは時空を超えたラブソング」「ミンメイ最大戦速(マクロスピード)!!」。
当時はアニメのダイジェスト映像をもって劇場版とする作品が多かった中、全編新作フィルムで制作されました。それに伴い細かい設定の大部分がアニメとは異なります。私はアニメだと未沙の方が好きなのですが、映画だとミンメイの方が好きなぐらい、アニメと映画ではキャラの描写も異なってきます。また、作画レベルもアニメとは比べものになりません。もちろん映画だからそれが当たり前なのですが、スクリーンで見るとその描き込み量の多さに改めて驚かされました。やっぱり映画は映画館で見るものだな、と痛感しました。
一番感動したのは、やっぱりラスト5分のミンメイ・アタックです。輝のビンタと、「君はまだ、歌が歌えるじゃないか!」の一言ではっと気づくミンメイ。輝の祈るような表情を見て、何かを言いかけて口を閉じます。ここの間の描き方が、すごく好きです。輝が求めているのは自分じゃなくて自分の歌なんだと、輝の表情で気づいてしまったミンメイが、輝に振り向いてもらうための言葉を飲み込んで、代わりに自分に言い聞かせるように歌う決意を口にします。「あたし、歌うわ。思いっきり!」そして前奏が流れだし、クライマックスの戦闘シーンにつながります。ラスト5分はずっと鳥肌が立ってました。もう一度、映画館で見たい!と昨日見たばかりなのに思います。

愛・おぼえていますかはもちろん名曲なのですが、個人的には最後に流れる天使の絵の具の方が好きだったりします。スポットライトを浴びながら、1,2,3,4とリズムを刻むミンメイ、そして流れ出す天使の絵の具とスタッフロール。こんなに綺麗ですっきりした映画の終わり方は、なかなかないのではと思います。

やっとサンライズ縛りから抜け出せました。
また何かアニメ見たり、イベントに参加したら更新しようと思います。おわり。