2014年4月22日火曜日

愛し合うことだけが、どうしてもやめられない

二十歳になりました。
子供の頃は、二十歳はもうすっかり大人みたいなイメージでしたが、実際なってみると一昨日までと何も変わらないです(当たり前だけど)。
この一年バイトばかりで数少ない友達からの遊びの誘いも断りまくって、もう見放されたと思っていましたが、数人からおめでとうとLINEをもらいました。泣く程嬉しかったです。
おめでとうって言ってくれた人達を大切にしようと思います。


アニメの感想を書きたいのですが、ダンバイン以来こいつはすごい!というアニメに出会っていないので、いつか書きたいと思っていたプラネテスについて書こうと思います。
放送期間は2003~2004年、サンライズ制作のNHKアニメ全26話です。
このアニメのすごいところは、原作とは別のベクトルで面白いというところ。
テクノーラという企業の中のデブリ課、という立ち位置にすることで「宇宙飛行士も会社員」という新しい認識を視聴者にさせてくれました。また、アニメオリジナルの登場人物を多く出したことで、原作には無い濃い人間ドラマも見せてくれました。原作ではハチマキがトラックに轢かれそうになって海に落ちた時、数人の登場人物たちがフラッシュバックして「おれですらつながっていて、それで初めて宇宙なんだ」と気付くのですが、その人数がぐっと増えたことで、言葉の重みがさらに増したと思います。
一番大きな違いは、タナベというヒロインの役割です。原作では「そんなの愛が無い!」と真っ向からハチマキに立ち向かい、ハチマキ自身もそんなタナベのペースに引きずり込まれ、最終的には結婚します。複雑な生い立ちなどもあり、普通の人には無い強い個性を持ったキャラクターとなっています。ところが、アニメではその個性は影をひそめ(相変わらず「そんなの愛が無い!」という口癖はある)、ぐっと親しみやすい、どちらかというと私たち視聴者に近いキャラクターとなっています。去年の夏、プラネテス10周年記念イベントの際に、監督の谷口悟朗さんが直接このことについて語ってくれました。2クールという決められた枠の中で、宇宙という特殊な舞台の作品を作るには、どうしても私たち視聴者の「案内役」となるべき存在が必要だった。 新入社員のタナベは、視聴者に最も近い目線になれるので、案内役にはうってつけだったわけです。案内役に、原作のような強い個性があると困るので、そこで初めてアニメ版タナベが出来たそうです。直接その話を聴いてなるほどな~と思いました。製作者の実際の話を聞くのはとても楽しかったです。また何かしらのイベントがあれば行きたいです。

話がずれてしまいましたが、アニメも原作も私にとってすごく大切な作品です。私も「宇宙に関係あるもの」ってお題でしりとりしてプロポーズされたいなあ。

おわり。